岡山県和気郡香登村大字大内にあった松の古木。
『ふるさと探訪』によれば1946(昭和21)年の松くい虫被害で枯死している。
枝が横に伸びること東西方向に168尺(50.90m)、南北方向に94尺(28.48m)であった。
江戸時代後期には既に名木として知られており、文化年間から明治維新まで池田家より肥料として毎年米3石などが与えられていたという。
1747(延享4)年に一井松翁(通称十次郎)によって植栽されたとするが、『和気郡誌』によれば1713(正徳3)年に一の井克明氏によって植えられたされ、『岡山県名勝誌 復刻版』では1392(元中9)年に一ノ井克明によるなど、資料によって関係した人物や松の樹齢には諸説ある。